子供の見え方や視力が気になっていたり、もしかして弱視なのではないかと不安になっていたりしていませんか?
小さい子は自分で見え方を伝えることが難しいため、具体的な症状や原因などが分からないと、なかなか判断できません。
この記事では、弱視とはどんな症状なのか、原因や治療方法とあわせて紹介します。
弱視とは?
弱視とは「幼少期の目のトラブルや外的要因により視力がうまく発達しなかった状態」のことで、眼鏡やコンタクトレンズを使っても視力を矯正できません。
「裸眼の視力が悪いこと」を意味する言葉として使われることもありますが、医学的には「矯正しても1.0以上の視力がでないこと」も条件に含まれます。
通常、人間の視力は0歳から成長をはじめ、6歳〜9歳ほどの時期に完成するもの。
しかし、この時期を目のトラブルを抱えたまま過ごしたり、視覚的な刺激が足りなかったりすると、視力の発達に悪影響が出ます。
この悪影響を放置し、視力の発達が不十分になってしまうと医学的な「弱視」になり、後の視力障害の原因となるのです。
放置したケースをみると恐ろしい症状に思えますが、早期に発見して弱視治療を進めていけば症状の改善も十分に期待できます。
そのため、日頃からお子様の様子をしっかりと観察し、気になる症状がある場合は早めに眼科を受診することで十分に対策できる症状といえるでしょう。
弱視の原因とは?
一言に弱視といっても、原因はさまざまです。
目の状態や環境によっても変わってくるため判断は難しいですが、代表的な原因を知っておくだけでも早期発見に役立つので、ぜひ覚えておきましょう。
次は、弱視の原因を紹介します。
屈折異常弱視
強い遠視や乱視、強度近視が原因となって起こる弱視が「屈折異常弱視」です。
屈折異常(遠視、乱視、強度近視)により、うまくピントが合せられず視界がぼやけてしまうことで視力の発達が阻害される症状で、特に遠視に多いといわれています。
治療方法は、目に合ったメガネを装着して屈折を矯正するのが一般的。
矯正のタイミングが遅いと効果は薄くなりますが、早めに対策することで視力の発達を促すことができるでしょう。
不同視弱視
「不同視弱視」は遠視や乱視、近視の強さが左右で違う、もしくは片側だけに屈折異常があることが原因で起こる弱視です。
左右の見え方の差が原因で、見やすい目だけを使うようになったために起こるのが特徴。
使われない目は成長に必要な刺激を十分に受けられないため、発達が不十分となり弱視になります。
治療法は「屈折異常弱視」と同じくメガネを使った矯正が中心。
矯正だけで不十分な場合は、アイパッチや眼帯を使って普段使わない目で見る訓練「健眼遮閉」も行われます。
斜視弱視
左右の目が違う方向を向いて見える「斜視」が原因となって起こる弱視が「斜視弱視」です。
斜視の状態では光を網膜の中心で捉えられないため、視力の成長に必要な刺激を得にくくなります。
症状によっては問題がない場合もありますが、それでも刺激不足になりやすいため全体的に弱視のリスクは高いといえるでしょう。
また、見た目には分からない程度の斜視が影響する場合も多いため、他のタイプよりも見過ごされるケースが多いのも特徴です。
治療は遠視や乱視が原因の斜視の場合は、メガネを使った矯正や健眼遮閉、その他の原因の場合は原因に合った治療が進められます。
形態覚遮断弱視
「形態覚遮断弱視(けいたいかくしゃだんじゃくし)」は、何らかの要因で光の刺激が遮断されることで起こる弱視です。
先天性の病気が原因で起こるケースが多いですが、後天的な目の疾患のほか、アイパッチや眼帯によって光を遮断した場合にも起こる可能性があるといわれています。
治療は、疾患を取り除くことが中心。
視力低下があった場合には、他のタイプと同様にメガネや健眼遮蔽といったスタンダードな弱視治療法を進めていきます。
子供の弱視に特徴はある?
子供の弱視には以下のような特徴があります。
- ボール遊びのような、距離感が必要な遊びが苦手
- よく物にぶつかる
- 転びやすい
- ぬり絵やお絵かきで、枠からはみ出してしまうことが多い
- 物を見るときに頭を傾けたり、目を細めたりしている
- 小さいものを取れない、ご飯をよくこぼす
- 文字を読むのが苦手、もしくは読むのを嫌がる
- テレビや絵本を観るときに、顔を近づけてしまう
- 物を見るときに、片目をつぶっていることがある
- あごを上げて物を見ている
- 集中が続かない、飽きっぽい
これらの特徴は他の病気・症状でも起こりうるため、当てはまったからといって確実に弱視とはいえません。
しかし、視力の成長に何らかの影響が出ている可能性もあるので、気になる場合は早めに眼科医に相談しましょう。
また、近視や遠視、乱視といった屈折異常、その他の病気・症状の早期発見にもつながるので、受診を迷っている方は特徴があてはまるか確認してみてください。
弱視の検査方法は?
健康状態の確認や早期発見のためにも検査を受けさせたいけれど、どのような検査を受けるべきか分からないという方も多いのでしょう。
弱視の検査方法には、検査場所や対象年齢ごとにいくつかの種類があります。
それぞれに検査内容ややり方、料金などが違っているので、ご自身のスケジュールやお子様の好みに合った方法を選びましょう。
3歳児健診での視力検査
弱視の早期発見に役立つのが、3歳児健診の視力検査です。
自宅に送られてきた検査キットを使う一次検査と、検査会場で視力検査を受ける二次検査の2種があり、一次で問題があった場合は二次に進む仕組みになっています。
特に重要なのが、自宅で行う一次検査。
家で実施するためつい気が緩んでしまいがちですが、弱視やその他の異常を早期に発見するためにも測定方法や距離が正しいか確認しながら進めましょう。
また、上手く測れなかった、気になる症状があるなどの場合は、二次検査を利用するのもおすすめです。
眼科でのスクリーニング検査
眼科でのスクリーニング検査(屈折検査)でも、弱視を検査することができます。
スクリーニング検査とはカメラのような機器を子供に見てもらい、屈折異常や斜視の有無を客観的に検査する方法です。
偽陽性が多い点はデメリットですが、その分感度が高いのでしっかりと屈折異常や斜視の測定ができるでしょう。
対象年齢は6ヶ月〜5歳と幅広いので、3歳児検診の前に検査しておきたい方にもおすすめ。
保険の対象にならないケースが多いですが、1回の料金が1000円以下と安く、小児科で受け付けている場合もあるので、気になる方は気軽に利用してみてはいかがでしょうか?
スマホが弱視や視力低下の原因に?
長時間の使用は、心身の健康や視力に悪影響があるといわれるスマホ。
子どもが夢中になって観てくれることも多いのでつい与えてしまいがちですが、悪影響がないか不安な方も多いのではないでしょうか?
最後に、スマホが弱視や視力低下の原因になるのかどうかや、使いすぎによる悪影響について紹介します。
長時間使用による内斜視
スマホの長時間使用で起こりうるのが、弱視の原因となる内斜視です。
まだ調査段階のため医学的な根拠は少ないですが、スマホの小さな画面を見続けることで急性の内斜視になる可能性があるという研究結果が発表されています。
また、スマホをよく使う子どもや若者に急性内斜視が増えているというデータもあるため、長時間の使用にはリスクがあるといえるでしょう。
眼球運動が不安定で視力が発達途中の乳幼児では、より悪影響が強い可能性もあるので長時間の使用は避けるのがおすすめです。
「2歳〜4歳であれば1日1時間未満、2歳未満は推奨しない」という、WHOが発表したスクリーンタイムの目安もあるので、スマホの見過ぎを避けたい方はぜひ参考にしましょう。
ブルーライトによる視力低下
スマホの画面が発するブルーライトには、視力低下を招く可能性があるといわれています。
こちらも研究段階のため様々な意見がありますが、刺激が強いブルーライトを長時間目に入れるのは目の健康に良いとはいえないでしょう。
また、画面を長時間集中して見るクセや近くで見るクセがつくと、弱視の原因になる近視になるリスクも。
ブルーライトやクセによる視力低下を防ぐためにも、子供のスマホ使用時間や画面との距離には注意を払うようにしましょう。
弱視や視力低下から子供の目を守ろう
弱視や視力低下から子供の目を守るためには、日頃の行動をしっかり観察し、異変を感じたら早めに検査を受けるのがおすすめです。
特に弱視は、早期に治療を開始すると影響を抑えやすい症状なので、気になったら眼科を受診しましょう。
スマホやテレビによる視力低下が気になるなら、基本の対策に加え、ルテインを意識したメニューを取り入れるのもおすすめ。
ルテインとは、目をブルーライトから守る効果や目のアンチエイジングが期待できる成分で、ブロッコリーやほうれん草、ニンジンなどの野菜に含まれています。
しかし、子供が緑黄色野菜をなかなか食べてくれない、今の摂取量で足りているか不安というご家庭も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、ゼリーサプリ「みんなでルテルテ」です。
高品質で吸収にも優れたルテインを1粒で10mg、ほうれん草に換算すると約220g分含んでいるサプリなので、野菜が苦手なお子様でも効率良くルテインを摂取できます。
また乳酸菌も豊富に含んでいるほか、82種類の野菜・果物から作った発酵エキスも含有しているので、身体の健康維持もサポートしてくれます。
マンゴー風味のスティックゼリーで、美味しく続けやすいのもポイント。
お子様の目の健康を守りたい、健やかに毎日を送ってほしい方は、ぜひ毎日の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?